さーて。ここまでこれでも割と抑えて書いていたのでここからは少しギアを
上げて書きます。その前に私のこの作品のメインヒロイン達の好きな順番を
書いておきます。唯子>小鳥>弓華>>さくら>七瀬>いづみ=瞳 です。
恐らくは往年のとらハファンに喧嘩を売りかねない内容なんですが、一応
これには理由がありまして、当時の私はエロゲを始めたばかりで、攻略
サイトなどの事を全然知らなかった訳です。それで、さくらやいづみの
個別ルートに入るとどんな結末を迎えるかと言うと…ね。それまでに散々
苦労(正解の選択肢にたどりつくまで何度も試行錯誤を繰り返す)しながら
ようやく恋人関係になったと思ったら、あのバッドエンドの仕打ちですよ。
勿論キャラクターに罪はないですよ。ですが流石にアレを何度も見ると
精神的な何かをゴリゴリと削られていきます。特に、さくらは両手の
指で足らない程にバッドエンドを見せられた上に個別ルートに入るのも
随分と苦労しました。と言うか恐らく、好きな順番がクリアまでに苦労
した順番と言っても過言じゃないです。さて、そんなさくらの個別ルート
ですが、内容は良いんですよ。ある意味でエロゲにおける私の
ギャップ の
原点と言えると思います。最初は素っ気なく、熱心に図書室に通いつめ
餌付け(笑)で距離を縮め、恋人関係になってからのあの笑顔と言動は
もうね。ヤバいですよ。だからこそそこからのバッドエンドで何度心を
えぐられたことか。バッドエンドと言う事ならいづみも大概ですが一応
こちらは両手の指で数えられる程の試行回数で済んでいるのでダメージは
まだ少ないです。と言うか
ギャップ の方向性が私の好みとズレていたので
そこまでグッとこなかったんですよね。恋人関係になった後のお淑やかな
あのバージョンも嫌いじゃないんですが、あのサッパリとしたいづみからの
変化についていけなかったんです。これで、私は
ギャップ なら無条件に
好きになる訳ではないという事を初めて教えてくれたヒロインになった
訳ですが。瞳に関してはこの作品の作品紹介の趣旨とはズレてきますが
とらいあんぐるハート 2 の主人公の事がどうしても頭をよぎってしまい
これまたそこまで好きになれなかったです。あ、先に言っておきますが
私は別に処女厨ではないですよ。キャラクターの設定に合ってさえいれば
非処女でも問題ないです。ただ今回は瞳の初めての相手が続編の主人公で
その辺りの設定が、あやふやなのがどうにもスッキリしないと言うのも
好きになりきれなかった原因の 1 つです。次は弓華ですね。彼女の個別
ルート終盤からエピローグまでの出来だけなら私が今までプレイしてきた
エロゲの中でも確実に
五指 に入る出来だと再プレイした 2019 年現在
でもそう思います。個別ルートのトータルで見れば十指よりも下ですが。
何と言ってもエピローグのあの
切なさ が今でも心にグッと来ます。
ただ、これもある程度は思い出補正が強いとも同時に思いますが。同じ
展開を今別のゲームでやられてもここまで好きになってはいないのでは
ないかと思います。本当に純粋な時にこのシナリオに少ない試行回数で
クリア出来ていて良かったと思います。次は七瀬ですね。これまた結構
個別ルートのクリアまで苦労したキャラクターです。だだし、さくらや
いづみ程、精神的に疲労はしてませんが。幽霊系のシナリオとしては
割と王道的な内容だとは思いますが、七瀬の個別ルートのはずなのに
私としては終盤の小鳥とさくらの行動の方ばかりが印象に残ってます。
特に小鳥の終盤での主人公を引き留めるために自分を好きにして良いと
言うあの場面はプレイ当時、中々にインパクトがありましたね。それを
払いのけた後の学校での一連の流れからの別れはやっぱり心に来ました。
その後のエピローグでの再会までも王道的ではないでしょうか。さて
次は小鳥ですね。発売当時もかなりの人気があったみたいですが、その
人気も納得の内容でしたね。ただ個人的にはピークが告白シーンまでで
その後は消化試合の様な展開が続いたのは個人的に残念ですね。印象に
残っているシーンはたくさんありますけど、個人的には、瞳に「野々村
さんとはどういうお友達なんですか?」と聞かれた時に主人公が「僕の
彼女なんです!」が今でも印象に残っていますね。その後の小鳥の慌て
ふためく発言も良いですけど、個人的には、さらにその後の放課後で
小鳥を選択した後の 2 人なのに「相川君」呼びで怒っているシーンが
また素晴らしいんですよね。主人公の心の声にもあったこの目を見ると
いじめたくなると言うのが良く理解できます。ですが、さらにこの後
帰り道で、公園に寄った時の小鳥の唯子と主人公に対する小鳥の想い。
この発言に小鳥と言うキャラクターの良さが凝縮されていると言っても
過言ではないです。個人的にはここで小鳥が更に好きになりましたね。
さて、お待たせしました。ヒロイン最後の唯子…といきたい所なんですが
先に主人公の真一郎について書かせて下さい。彼の最大の魅力はやっぱり
いち学生と言う
分相応のままで頑張る 所じゃないでしょうか?このとらハ
シリーズは後になる程、主人公の人外度が上がっていくのでいち学生の
ままで、分相応に頑張るというのは見ていて微笑ましく思います。まあ
いち学生とは思えないほどの経験や修羅場を個別ルートによっては体験
する事になりますが。さて、では唯子について書いていきます。出だし
から何ですが、唯子の魅力について聞かれると返答に困ります。上手な
答えが思い浮かばないからです。あえて言えば
ごくふつうの女の子 と
言う所ですかね。この作品のヒロイン達はベクトルは微妙に違いますが
完成され過ぎている と個人的には思います。そんな中、唯子のあくまで
ごくふつうの女の子 として描写されていた点が他のヒロイン達と違って
好きになっていったのかなぁと思います。フォーチュンリングの件や最後の
大会での描写などは特にそう思いますね。特に大会で瞳に及ばずに負けて
最後に主人公の前で思いっきり泣くシーンにこそ唯子の魅力が詰まっている
ような気がしますね。さて、主要な登場人物はこれで全て書けたと思います
ので以上でこの作品紹介を終わります。本当は、ななかや大輔についても
書きたかったのですが、ずいぶんと長くなったので取りあえずここまでで
終わりとさせて下さい。